本を読むためのまとまった時間がなかなかとれない、という人もいるでしょう。細切れ時間では本がうまく読めないタイプの人もいますが、そうでないタイプの人も多く、また、本の種類を選べば、じゅうぶん、細切れ時間やお昼休みなどを使って、案外早く一冊の本を読み終えることができます。

でも本を持ち歩くのってけっこう大変。それなりにかさばりますし、たとえ文庫本だとしてもそこそこの重さはします。読書家さんの中には平気で、厚いハードカバーを持ち歩いている人もいますが、みんながそんなことができるわけでもありません。空いた時間に本を読んでもいいけど荷物が増えるのが億劫・・・という方には、電子書籍を利用するという方法があります。

有名な電子書籍リーダーには、アマゾンから出ているキンドルシリーズがあります。この電子書籍端末のシリーズからは数種類が販売されており、価格もずいぶんお手頃になってきました。画面がカラーのものと白黒のものがあります。

また、キンドルは専用端末だけでなく、スマホのアプリとしても無料で提供されていますので、そちらをダウンロードして使う方法もあります。

電子書籍自体は、アマゾンはじめさまざまなインターネットショッピングサイトで扱っていますし、大手書店のサイトやインターネット書店からも、購入することができます。また、著作権が消滅した日本の文学作品を無料で提供している「青空文庫」のようなサイト(電子図書館)もありますし、アマゾンのキンドルサイトにも、無料もしくは格安の書籍の扱いがあるようです。

電子書籍で本を読むメリットは、やはり先程挙げたように、「いつでもどこでも」本が読めるということでしょうか。専用端末も薄さと軽さの面で進化していますし、しおり機能はじめ読みやすさのための機能もアップしてきています。文字の大きさを変えるなど自分好みの設定にすることもできますし、暗いところでも本が読めるというのも意外と便利な特徴です。

スマホやタブレットのアプリを使うのならば、いつも携帯している以上のものを持ち運ぶ必要がなくなることになり、わずらわしさが解消されます。また、電子書籍リーダーを持ち歩いているということは、そのまま複数の書籍を持ち歩いているということに相当し、実際に何冊かの本を持ち歩くことを考えれば、その便利さはよく判ることと思います。

電子書籍のかたちで本を購入すると置き場所を取らず、さらに価格も、実際の書籍を購入するよりは安くなる場合もあります。さらに電子書籍には時折バーゲンもあるのでなお安く手に入れることもできますが、一方、電子書籍はあくまでデータであり、実際の本を所有することとは違うという面を考えたり、実物の本でも新古書店で安く購入することができることを考えると、一概に電子書籍が安いと言い切ってしまえない点も確かにあります。

持ち運びにも便利で読書の機会を逃さずにおける電子書籍は、本を読む習慣をつけるのに、役に立つものかもしれません。出掛ける時にはいつも本を持っている。そんな環境を作って、空いた時間に本を読むくせをつけることができるでしょう。