Month1月 2015

ブログ、SNSで読書記録を公開

自分の読んだ本やそれについての感想、紹介記事などは、ブログやフェイスブック、ツイッターなどのSNSにぜひ公開してみましょう。

本をよく読む人というのは、他の人の読んでいる本、本の感想などについてとても興味をもっているものです。また、常に、面白そうな本に対してアンテナを張っているので、そうした投稿は歓迎されるしよく読まれる傾向にあります。本に関する投稿を充実させることで、記事を読んでくれる人、フォローしてくれる人を増やすことができるかもしれませんし、本に関する記事を書き綴っていくことは、あなたのブログやSNS、そしてあなた自身の大きな特色のひとつにすることができます。

あるいはさらに一歩進めて、本の感想、紹介に特化したブログを立ち上げることもできるかもしれません。たくさんの本についてどんどん書く、面白い本を紹介する、などすれば、それを喜んでくれ、楽しみにしてくれるブログの読者はついてくれるはずですし、そうして読者を抱えているブログも多くあります。

そうして発表し読んでくれる人がいるということは、当然ながら本を読むことを大きく後押しします。書くために読む、という循環も出来て、あなたの読書生活はますます豊かになるでしょう。また、書く事を前提に読むのであれば、内容の理解も充実しますし、読んだ本を噛み砕いて再度アウトプットするというのはそれなりの労力を伴いますので、その分読書力は格段に上がります。本を見る目も肥えてきます。

また、そうして丁寧に読むと、読んだ内容が自分自身の記憶に残りやすくもなります。すると理解が早まるので、ますます多くの本を読んだり、さらに専門的な本も読みこなせるようになってきます。人の知らないようなことに関する知識も身について、一歩も二歩も抜きんでた存在になることができます。

さらに、そうして発信をしていると、読書好き、もしくはあなたの感覚に共感してくれる人との交流が始まり、情報交換をしたり、オフ会で顔を合わせたりするうちに、そこからまた新しいコミュニティが生まれることもあるでしょう。

一方で、ツイッターなどのSNSは、逆に、本に関する情報を集めるツールともなります。面白そうな本について記事を書いている人、はっとするような感想や共感できる内容のものを書いている人、自分と読書傾向が合いそうな人についてはどんどんフォローして刺激や情報をもらいましょう。

また、出版社などのツイートをフォローしておくと、ブックフェアや新刊のお知らせなどの新鮮な情報が入ってきて、何かと役に立ちます。個性的な本屋さんのツイートにも面白いものがいくつもあります。

本に関して発信する時は、たとえば、ともかくたくさんの本について書く、独自の視点で詳しく書く、ひとつのジャンルや内容や著者などに絞ってこだわって書く、など、何か自分なりの特徴をつけて書いていくと、より読まれるようになるでしょう。他の方の読書記事も探して読むようにし、それも参考にしてみてください。

読書サイトに投稿しよう

本を読み終わったら、それを人と共有するのも楽しいものです。ネット上には読書のコミュニティがたくさんあり、本を読んだ人同士を繋げていますが、そのうちのひとつが「読書メーター」というサイトです。

これは基本的には自分の読書記録を管理するサイトですが、読書記録が公開されるので、同じく他に登録している人と、読書記録を共有することができます。登録すると自分のページが与えられ、そこに、読書記録を登録していくことになります。書名を検索して、ヒットしたものを登録していくというかたち。読了日や読後の感想・レビューも書き込むことができます。

また「本棚」というかたちで、カテゴリ別に読んだ本を分類しておくこともできますので、自分の読書記録をまとめておくのに便利です。読んだ本は自動的にそのページ数と冊数がグラフ化され、自分の読書量が目に見えるようになります。また、読書チェッカーというカレンダーがついていて、本を読んだ日にチェックを入れることができるので、一日一ページでも読んでいこうと考えている人には励みになります。

書き込んだレビューは共有されて、同じ本を読んだ人などには読めるようになるので、レビューを読んでくれた人から「ナイス」やコメントをもらえることもあります。また、他の読者を「お気に入り」に加えれば、その人たちの書き込んだ感想は自分のページに表示されるようになるので、それを読んでコメントしたり、自分も読もうと思う本を見つけたりすることもできます。

「読書メーター」にはスマホのアプリも提供されているので、書き込み、閲覧はスマホからもスムーズにできます。さらに、「まとめ」機能を使うと、先月分の読書記録をまとめて、フェイスブック、ツイッター、ブログ、ミクシーなどに表示することができますので、「読書メーター」に登録していない人にも、簡単に自分の読書記録を公開することができます。

その他にも献本プレゼントや、読書傾向の似た人を見つける「相性」機能など、さまざまな機能がついていて、本を読むことそのものや、本を読む人との交流を、なるべく楽しめるようになっています。

本を通して人と関われるのは嬉しいものですし、他の人から、面白そうな本を教えてもらえるのも有益ですし楽しいです。読書記録の管理と発表、交流が同時にできるこのようなサイトは、読書生活の後押しになるし、便利なサービスと言えるでしょう。

同じようなサイトは他にもあります。たとえば「ブクログ」や「メディアマーカー」などです。「ブクログ」にはテーマに添った投稿ができる掲示板「談話室」があったり、お勧めの新刊情報が載っていたりします。サイトのデザインがすっきりしていて見やすいです。

「メディアマーカー」は読書記録を非公開に設定できるため、自分だけの読書記録にしておきたい時には便利です。また、月ごとの書籍購入額もグラフになる、月ごとの読書冊数目標を設定して自分のページに表示しておける、などの機能もあります。このようなサイトを活用して、読書記録、情報収集、交流に役立ててください。

作者別に固め読みをしてみる

前項では、ひとつのテーマに即して数冊から数十冊を固め読みする読み方を紹介しましたが、それと同じような本の選び方が、ひとりの作者もしくは著者の書いた本を、次々固め読みするという方法です。一冊読んでみて、内容や語り口が気に入った著者があったら、そのままその人の本をどんどん読んでいきましょう。

気に入った人の本は、不思議なくらい次々読みたくなっていきます。また、片っ端からその人の本を読んでいくと、そのうち全著書を制覇したいような気持ちにもなり、本を読みたくなる気分が維持できるでしょう。

初期のものから順に読んで行けば、作風の変わり方が感じられて面白いものですし、お気に入りの作家の特徴、一貫した考え方もつかめて、よりファンになるようになるかもしれません。また、他の人と本の話をする時に、たとえば誰かの書いた本ならばこれだけたくさん読んでいる(ほぼ全部読んでいる)、という話ができれば、それだけ話も盛り上がるし、人にも堂々と読んでいます、と言えるようになります。そのうち誰々さんの本に詳しいあなた、という評価がついて、一目置かれるようになることもあるでしょう。

また、学術系の本や知識を手に入れるための本の場合は、ひとりの人の本を続けて読むことによって、その著者の知識や考え方を、ますます詳しく的確に理解することもできるようになります。

書き手の方も、一冊本を出したあと残った、書き足りなかった分や新しい見解を発表するためにさらに本を出すことが多いので、それらを続けて読むことは、著者の考えのより深い理解に繋がりますし、今まで読んだ蓄積がある分、初めて読む著者の著作を読むときよりは書いてあることも判りやすい頭になっています。また、出された本のどれか一冊を読んでいるだけの状態より、もっとよくその事柄に通じるようになることができます。

さらに、その人の著書に通じるということは、それを書く人の思考法や視点も獲得できるということですので、自分自身の視野を広げたり、新しい視点を手に入れることができたりもします。

そのようにして、ある著者についてひとつのまとまった見方や評価を作っておくと、他の著者の本を読んだ時にも、両者を的確に比較することもできるでしょう。そうなってくると、今後何か新しい本を読んだとしても、その著書や著者の立ち位置や主張がすぐわかるようになる、その本の価値や意味を読み取れるようになる、つまり本を見る目が肥えるということになるのです。

また、ある人の著作をそうして読んでいくうちに、おかしく感じる矛盾や考え方の変化、書かれていることに一貫性がない、などということを感じるようになれば、それはその著者が信頼に値しないのだとわかりますので、一冊だけを読んで下手にその著者を高く評価してしまうような誤りを犯すことがなくなります。普段から本をよく読んで勉強しているような人は、話題だからと言ってさして信頼するに足りない著者の本を、一読してやたらありがたがっているような人はすぐに見破ってしまいます。それは自分の評価を下げてしまいかねませんので、それを避けるためにも、もし話題にしたい本が見つかったなら、その著者の他の本も、数冊は読んでおくことをお勧めします。

テーマ別に固め読みをしてみる

無事に一冊読み終わったあなた。次はどういう方向に、読書を進めていけばいいのでしょうか?もちろん、読みたいと思った本をどんどん読み進めていけば良いのですが、どれにしようか迷うなあということならば、ひとつ方向を提案しましょう。それはひとつのテーマを固め読みしてみるということです。これは、仕事術を紹介する本などにもよく書いてある方法なのですが、たとえばなにかひとつのことについて知りたくて本を読むとします。そういう時は、そのことについて書かれた本を一気にまとめ読み、数冊から数十冊に至るまで、読破するという方法です。資金に余裕があればまとめて買い込み、一息に読んでしまうという方も時々いらっしゃいます。それだけ読めばそのことがらについて、当然ながらひとかどの知識がありますし、重要なことはどの本にも書いてありますので、何度も目にすることによって、重点事項は自然に、間違いなく頭に入ってしまいます。また、一冊の本でわからなかったことも、違う角度から書かれた本を読むことで始めて理解できることもあるし、また、ある本では取り上げていなかったトピックについて他の本では触れられている、というように、知識のもれを減らすことができます。そうして読めば、読み間違いや理解不足も補えるでしょう。また、同じ分野の本を続けて読んでいると、すでに判っている内容の部分は飛ばし読みをしても大丈夫になるので、一冊を読み終えるペースがどんどん早くなり効率的だと言う人もいます。そんなにたくさん本を購入するのは資金も必要になりますが、買った本は新古書店に売る、もしくは最初から新古書店を利用して安く本を手に入れる、など工夫をする余地もあるそうです。特に仕事で知識を得ることが必要になるもしくは有利になるのであれば、それなりの投資はしておいてよい、と言われています。どのくらいの冊数の固め読みをするかは各個人の必要や気持ちに応じてということになりますが、多少でも、テーマの固め読みをするのは、読書習慣をつけることにも役立ちます。複数の本を読むことによってその経験が相乗効果となり、それだけ自分の中に深く根付くことができますし、一冊本を読み終えたあとは、同じテーマの本を続けて読みたい状態になりやすいのです。また、本を読み終えたあとは、折り込んである広告や、本の末尾に載っている他の本の紹介など(大抵、その本の同テーマもしくは関連書籍です)から、次に読みたい本を見つけやすくなっているのです。それはビジネス書や学術書、実用書に限ったことではありません。小説やエッセイなどでも同じことが起こりやすいのです。つまり、同様の内容の書籍は見つけやすく、また、読みたい気持ちが高まっています。さらに、そういう本に合ったモードに頭と気持ちがなっているので、次に読む本により共感したり理解したりすることができます。次に読む本に迷ったら、同テーマの固め読みを、ぜひ試してみて下さい。

読書会に参加してみよう

ひとりではなかなか読書も進まない、という人。読み上げたらその結果を人と分け合いたくなる人は、読書会に参加してはいかがでしょうか。読書会に参加を表明してしまえば、ひとつの時間的制約が出来、当日までに読み終えてしまわないといけなくなるので、がんばって読み進めたり時間を作ったりするようになります。本を読むのに人の力を借りるのです。これはかなり効果が上がります。

最近は読書会も多く開催されていますので、ネットなどで少し調べてみて下さい。お住まいの地域で開かれている読書会が見つかると思います。ひとくちに読書会と言ってもその形態はさまざま。あるひとつの課題書を設定し、全員がそれを読んできた上で意見を交わすかたちのものもありますし、最近読んだ本の中でのお勧めを紹介しあったりプレゼンしたりする会もあります。

開催も定期的もしくは散発的。ビジネス書、ミステリ、英国ものなどジャンルに特化した読書会、誰でも参加できる読書会、その場でも参加できるものなど多様です。自分の興味のあるジャンルの読書会に参加するのも良いですし、課題書を見て、それを読んでみたくて参加するかたちもあっていいと思います。

読書会に参加を表明すると良いことは、まず、前述したとおり、人に宣言した以上、読書会当日までになんとしてもその本を読み終えてしまおうと努力することです。何も制約がなかった時とは格段に違う熱心さで、時間を見つけたり本を読んだりできるようになります。

また、人前で何らかの意見なり感想なりを言わなくてはならないとわかっていれば、自然と、本の内容をより理解しようとするので熱心に読むようになります。見つけたポイントや疑問点などもチェックするので、ただ読みっぱなしになることがないのです。また、漠然と感じたことを、人に伝えるために言葉にしておかなくてはいけないので、感じたことも単なる「印象」に留まらず、もっとはっきりとした「収穫」になっていきます。

フィクションやエッセイでも同じことで、自分はここが好きだった、ここは疑問だった、などということを、ただ感じてそのうち忘れてしまうのでなく、言葉にして明らかにしてみると、自分について意外な発見があったりと、本を読んだ「甲斐」が増します。それを読書会の場で発表し、共感されたりすると、とても嬉しいものです。

また、他の人は必ず、思ってもみなかったことに着目したり、違った意見を発表してくれたりします。そんなものを聞くと、目からウロコが落ちる思いをしたり、視野が広がったり、その本に対しても新たな発見があったりして、本をより深く理解することができます(時々、賛成できなさそうな意見に遭うこともありますが・・・)。

もしその読書会の雰囲気が会うようなら続けて参加してみましょう。友達や仲間も増えて楽しいし、情報交換もできます。自分自身の読書習慣の励みにもなってきます。

また、課題書に選ばれる本は良書が多いので、そういった本を紹介してもらえる利点もあります。自分ひとりでは見つけることができなかった本を読む事ができるし、教えられることは多いです。

最初の参加ではペースが掴めずになかなか話せなかった場合も、できたらがんばって二、三度通ってみてください。慣れてしまえばあなたの読書の強い味方、楽しい仲間に、読書会はきっとなるでしょう。

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こちらを参照→「プロミス」で即日融資をするための条件

読む環境づくり、レンタル自習室を利用してみる

自宅で本を開くと、気が散って読み進められなかったり、つい他のことを始めてしまう。カフェでもなんだか集中できない。そんな人も多いかと思います。特に自宅では、本にうまく集中してしまえない時には、やたらと他のことに注意がいったり、やらなきゃいけないことを思いついてしまって、本を置いてそっちにかかってしまったりしがちです。またご家族などと同居している場合は、静けさの確保だったり、自分ひとりで本に集中することが、難しくなってしまうかもしれません。

そんな時に活用できるのが図書館ですが、開館時間が限られていますし、平日の夕方には空いていないので、社会人の場合には週末くらいしか利用できません。また、図書館も利用者が多く、席をうまく確保できないことも。

そんな時に活用できるのが、レンタル学習室とか自習室とか呼ばれるサービスです。若干のお金はかかりますが、リーズナブルな金額で利用できるところもあり、選択肢のひとつにしておいてもいいかもしれません。

営業形態はさまざまです。ひと月など一定単位で席もしくはブースをレンタルしてしまえるところもありますし、たとえばスポーツクラブなどのように、月会費を払って入室できるシステムになっているところもあります。

これもスポーツクラブと同様、月会費にも、平日のみ休日のみ夜間のみ日中のみなどの限定会費を設けているところもありますし、また10枚綴りなどのチケットを購入して、利用できるようにしているところもあります。ビジター料金を設定しているところもあり、時間単位で利用の都度料金を支払うことができたりもしますが、チケット利用よりは若干割高にはなっています。

どの施設もそれぞれ特色を出していますが、学習室の提供を主眼としている場合は、机や椅子、ライトにこだわるなど、より快適な設備を用意しているもののようです。無料もしくは有料で飲み物の用意があったり、若干の本や雑誌が用意されていることもあります。パソコンを持ち込んで作業をすることができる施設もあります。

詳細については、お近くのそういった施設の、サイトなどで確認下さい。できればいくつかの施設を見比べてみた方がいいと思います。ロッカーの貸出があって、本や勉強道具などの私物を預けておけるところもあります。

そういったところに身を置いて環境を整えると、集中しやすく、気も散りません。また、周りがそうして勉強や読書をしている人ばかりなので、そのやる気にいい影響をもらうこともできます。お金を払ってまでそういったところを利用する人は、意識の高い人であることが多いからです。もし定期的に通うようになったら、そこで人脈を広げることもできるかもしれません。もちろん静けさは保証されるでしょう。

なにかを始める場合、まずは形から、環境作りから、というのは実は大いに効果があります。なかなか落ち着いて本が読めないという人は、こうした施設を利用して、自分を読書モードに浸らせることを試してみるのもよいでしょう。

いつでもどこでも、の電子書籍を活用しよう

本を読むためのまとまった時間がなかなかとれない、という人もいるでしょう。細切れ時間では本がうまく読めないタイプの人もいますが、そうでないタイプの人も多く、また、本の種類を選べば、じゅうぶん、細切れ時間やお昼休みなどを使って、案外早く一冊の本を読み終えることができます。

でも本を持ち歩くのってけっこう大変。それなりにかさばりますし、たとえ文庫本だとしてもそこそこの重さはします。読書家さんの中には平気で、厚いハードカバーを持ち歩いている人もいますが、みんながそんなことができるわけでもありません。空いた時間に本を読んでもいいけど荷物が増えるのが億劫・・・という方には、電子書籍を利用するという方法があります。

有名な電子書籍リーダーには、アマゾンから出ているキンドルシリーズがあります。この電子書籍端末のシリーズからは数種類が販売されており、価格もずいぶんお手頃になってきました。画面がカラーのものと白黒のものがあります。

また、キンドルは専用端末だけでなく、スマホのアプリとしても無料で提供されていますので、そちらをダウンロードして使う方法もあります。

電子書籍自体は、アマゾンはじめさまざまなインターネットショッピングサイトで扱っていますし、大手書店のサイトやインターネット書店からも、購入することができます。また、著作権が消滅した日本の文学作品を無料で提供している「青空文庫」のようなサイト(電子図書館)もありますし、アマゾンのキンドルサイトにも、無料もしくは格安の書籍の扱いがあるようです。

電子書籍で本を読むメリットは、やはり先程挙げたように、「いつでもどこでも」本が読めるということでしょうか。専用端末も薄さと軽さの面で進化していますし、しおり機能はじめ読みやすさのための機能もアップしてきています。文字の大きさを変えるなど自分好みの設定にすることもできますし、暗いところでも本が読めるというのも意外と便利な特徴です。

スマホやタブレットのアプリを使うのならば、いつも携帯している以上のものを持ち運ぶ必要がなくなることになり、わずらわしさが解消されます。また、電子書籍リーダーを持ち歩いているということは、そのまま複数の書籍を持ち歩いているということに相当し、実際に何冊かの本を持ち歩くことを考えれば、その便利さはよく判ることと思います。

電子書籍のかたちで本を購入すると置き場所を取らず、さらに価格も、実際の書籍を購入するよりは安くなる場合もあります。さらに電子書籍には時折バーゲンもあるのでなお安く手に入れることもできますが、一方、電子書籍はあくまでデータであり、実際の本を所有することとは違うという面を考えたり、実物の本でも新古書店で安く購入することができることを考えると、一概に電子書籍が安いと言い切ってしまえない点も確かにあります。

持ち運びにも便利で読書の機会を逃さずにおける電子書籍は、本を読む習慣をつけるのに、役に立つものかもしれません。出掛ける時にはいつも本を持っている。そんな環境を作って、空いた時間に本を読むくせをつけることができるでしょう。

ビジネス書、実はマンガからだって入れます

子供の頃、「マンガで学ぶ」などと謳われた、歴史や数学や文学などを解説したマンガを読んだことはありませんか?古典文学作品は、そのまま、もしくは翻案されてマンガの作品になっていたりもしますね。今やいろんな種類の書籍がマンガ化され、新たにされ続けています。そして、ビジネス書もその例外ではありません。

有名な(そしてしばしばぶ厚い)ビジネス書やその解説が、マンガ化されて発行されています。仕事に生かす、もしくは知識として持っておくために、有名なビジネス書を読んでおきたいと思っている方にはそんなマンガもお勧めできるでしょう。

そうしたマンガは、本編を読む前に読んでもあとに読んでもいいと思います。なんと言っても、そうした本はぶ厚いことが多いし、うまくペースを掴むまでは読みやすいというものでもないので、先にマンガでエッセンスや内容をある程度掴んでおいてから本編を読み始めると、理解も早くなるし、見当がつくので読みやすくなることが期待できるからです。また、マンガを読んでいて気になったところ、本編ではどう書いてあったか確認したいところから、もしくはそこを重点的に読むなど、効率的で自分なりの生かせる読み方が、しやすくなってくるでしょう。

一方、本編を読んだあとでマンガを読むのも、理解を助けるという点で大いに有効でしょう。マンガ化されているものは、本編のエッセンスや重要部分をえり抜いて書かれていることが多いので、そういったところの確認にもなりますし、本編の文章ではわかりにくかったところを噛み砕いてわかりやすくしてくれていたり、具体的な例をあげて、書かれている内容をよりピンとこさせてくれる、または応用して自ら実践するヒントを教えてくれたりもするからです。普段から本を読みつけている人でも、本編を読んだあとに、より理解を深めるために、マンガの解説書を併せて読む人はけっこういます。

あるいは、そうした解説書の噛み砕き方に、違和感を覚えることもあるかもしれませんが、そういう反応ができるのは「自分の読み」が出来ているということの現れなので、上級の反応であるということができるでしょう。その違和感は大切にして、けして否定しないで下さい。その違和感が、同じ著者の、または同じテーマの、他の本をもっと読んでみようという原動力になることもあります。

いわゆる「有名」なビジネス書は、一般的なことや原則的なことが書いてあることが多いので、わかりにくい部分も確かにあります。それを未消化にしてただ字面だけを追い終えたというのでは、楽しくないし実際に自分の役にもたたないし、読書がいやになってしまう可能性もあります。マンガの力を借りて、一冊の本を「ものにした」という経験こそが、次の読書にあなたを誘うことでしょう。

解説書だけを読んでいては、その本の真の魅力や価値にふれることも「自分」の視点を得ることもできないままなので、マンガ化されたものだけを読んでいればいいというものでもありませんが、ビジネス書、大著を読み始めるきっかけとなるもののひとつとして、マンガで書かれたビジネス書の解説書があるということをご紹介しておきます。

とりあえず、最初の一冊を制覇しよう

何かを達成する、新しいことを習慣にするためには、成功体験を重ねることがよく効きます。小さな成功体験をたくさん積み重ねることによって、自信がつき、やる気がアップしてくるのです。自信がつけば、途中で挫折する可能性は低くなります。また、成功体験は気持ちのいいものなので、もっと味わいたいと思うようにもなり、そのうちに読書が習慣になることもあるでしょう。

なので、まずは小さな成功体験をしてみましょう。ともかく一冊。何でもいいので本を読んでみるところから始めます。対象は本当に何でも可。仕事上知っておきたかった分野の情報が書いてあるものでも構いませんし、話題になった本、ドラマ化された小説の原作などでもOK。テレビで見かけるあの人の著作、でもいいですし、実用書でもよいのです。

実は本も、見た目で選ぶのがなかなか有効だったりします。表紙でピンとくる本は、内容や中身の文章も自分に合うものであることが多いです。また、中のレイアウトや使っている文字の種類、配置の仕方、文字の色や大きさなどにも向き不向きが大いにあります。ある程度の時間ずっと目にするものですから、できたら目にして楽しい、そうでなくでも自分が読みやすい、見た目であることはとても重要。同じ内容のものでも、活字が違うだけで読みやすかったり読みにくかったりの差がでるものです。本を選ぶ時は、中身をぱらぱらとでも見て、好きだとか読みやすいと思えるものを選んでくださいね。

成功体験を得るのが目的ですから、最初からぶ厚い本はお勧めしません。かと言ってあまり薄すぎでも達成感が低くなるので、本屋さんの棚に並んでいる中で、まずは標準的なものから選びましょう。

本文の文字ですが、出版社によって、またはその本の属するシリーズによって、活字の大きさや行間はかなり違います。その点を確かめる意味でも、買う前には手に取って中身を確認しておいてください。

最近は、濃い内容でも、わかりやすい砕けた文体で書かれている本も多いもの。数行読めばその本の文体は判ります。文体が面白かったり自分の好みだったりする本を読むのはとても楽しいもの。そういう本ならすらすら読めてしまうことでしょう。あっという間に一冊読み上げてしまえたら、嬉しいし自信になりますね。

わざわざ本屋さんに出向かなくても、コンビニにも本は置いてあります。コンビニにしか置いていない本、などまでありますし、そういった本はたいてい読みやすくて「面白い」ので、そこからまずは選ぶのもよいかもしれません。

ビジュアルの美しい本を選ぶのも良いでしょう。写真ばかりが多く、活字が極端に少ない本では、やや目的と離れますが、表紙や背表紙が美しい本というのは、置いてあっても目にする度に楽しいものです。一冊、二冊、と棚に置き、これを読んだんだ、と思えば、達成感を何度も味わうことができますね。

ともあれ、何でもいいのです。まずは一冊、読み上げて、最初の一歩を飾りましょう。そこからさらに、読書体験、成功体験を重ねて行けば、読書は習慣づいてきます。

まずは活字に慣れるところから

あまり本を読む習慣がない、という方は、まず、活字に慣れるところから始めましょう。本好きの中には自らを「活字中毒」と呼ぶ人たちがいて、そういった人たちは何をしていても活字が気になるもののようです。

自宅でお茶などを飲んでいても、いつのまにか目に入る範囲の活字を読んでいる。例えばその辺のものに書かれている但し書きとかコピーとか大して興味のないチラシとか、そんなものでも気がついたら目で追ってしまう。どこで何をしていても、つい活字を見つけて読んでしまう。そんな状態になることもあるのです。

そこまでになる必要はありませんが、あなたにもし活字アレルギーがあるのなら、本読みを目指すに当たっては治しておきたいところです。とりあえず、身の回りにある活字に目を通すことから始めましょう。

対象は何でもよしとします。手近なところでは新聞、雑誌などでしょうか。この頃は自宅に新聞を取っていない方も多いようですが、たとえば喫茶店などでも新聞や雑誌を置いてあるところは多いでしょう。そういうものをとりあえず手に取って、目を通す習慣をつけましょう。

また、スマホなどでも、ニュースアプリを入れておいて、通勤時などにそれだけはチェックするようにするなどすれば、自然に文字を読む量は増えます。ニュースアプリには、より詳細な記事にリンクを張っているものが多いものです。興味のあること、もっと知りたいことを見つけたら、自然に詳細記事にジャンプしたくなるでしょう。そうやって徐々に、活字を追う機会を増やすのも良いのではないでしょうか。

最初は特にムリをしないこと。やっぱり活字って苦手だ、と思ってしまっては意味がありません。そのためには、興味のあること、楽しいと思えることに対象を限るのがいいでしょう。

ネットを使うのなら、好きなことに関して書かれているブログを探すのもいい手段ではないでしょうか。世の中には、あなたの(そして書く本人の)興味のあることについて、驚くほど詳しい記事を公開している人がたくさんいます。そういう人の記事は文字数も多いことでしょうが、読みたいことなのでどんどん読めます。仕事上で使えそうなことを書いている人のブログもOK。そんなところのリンク先を追っていけば、読めるものは無限に出て来ます。活字にも慣れて、知識も増えて、一石二鳥です。

好きなジャンルの雑誌も役に立ちます。世の中には実は、いろんな事柄についての雑誌、専門誌があり、中には、こんなことのものまで?と思うようなニッチなジャンルの雑誌もあります。そういうものを見つけるのは楽しいし、ビジュアルも充実している雑誌は、活字に慣れるための一歩としては有効でしょう。大きな書店や図書館に行けば、そういった雑誌を見つけることができますし、ネットで検索してもヒットします。

また、フリーペーパーやミニコミ誌もお勧め。文字通りフリーで手に入りますし、実際に役立つ情報が載っているのでムダにはなりません。そういうものは情報だけでなくコラムを載せているものが多いので、そこでも活字に触れられますし、気に入ればその作者の他の本を読んでみようと思うようになるかもしれません。

今まで活字に触れてこなかった人は、意識して文字に目を通す(できればある程度まとまった)ようにしてみて下さい。慣れてきて、自然に文字に目が向くようになれば、しめたものです。

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